現在の一般的な感覚では、というか常識とされているものは1日3食なのかもしれませんが、これはご存じの方も多いと思いますが、この数十年にでき上った習慣であります。
どういう食事が良いか、どのくらい食べるのが良いのかは当然「人によって全く違う」というのが答えになります。ここ数年はかなり色んな情報や書籍があり、自分に合った食事を模索したり実践したりする人が増えていますが、何も難しいことを考えなくてもいいと思います。大きな目安になるのは「しっかりお腹が空いたかどうか」が大事なのです。お腹があまり空いてなければ時間をずらすとか少しだけ食べるということでいいわけです。
もし3食きっちり食べたいのであれば、食事時になればちゃんとお腹が空くような量を食べればよいですし、そもそも1日食べなくても死ぬわけではないので、そこまで「食べなければ」と執着するのがちょっとおかしいぞと思っているとよいでしょう。とにかくほとんどの人が過剰摂取になっている現状が身体を診ているとはっきり分かりますから、どうやって抑えてもらうかといつも考えています。体は正直ですから糖質の摂りすぎやカロリー過多は色んな症状や病気になって現れます。肩こりや慢性腰痛の人、体がだるいやすぐに眠たくなる人、痛みが常にある人、体が硬い人は一度思いっきり空腹にしてみてください。お腹が空きすぎて力が入らないところまでいくとどんどん今までの余分な緊張が抜けてきて体も柔らかくなるし、肩こりや痛みもましになるのが分かると思います。(もちろん全部ではありませんが、たいていの人はそうなります)
この話はあくまである程度体力のある人、普通に動けている人のことですので、ご理解ください。働いている人であればほとんどの人が当てはまりますが、時々インスタントや菓子パンなどが主食の人はカロリーは過剰でも栄養状態が悪い人がいますので、そこは注意が必要です。いずれにせよ、戦後の強迫観念による過食からはいったん抜け出た方が健康になるでしょう。これは科学的にどうとかいう話ではなくて、お腹空いた方が体は軽くなるし、ご飯もおいしいし、食べると眠くなるのではなく目がぱっと冴えるという事実の話です。試せば分かる単純なことなのでトライしてもらいたいと思います。
もっと詳しいことは一人一人体の状態や生活環境が違うので、治療に来られた方には体を診たうえでお話ししています。やはりほとんどの人は、私も含め色んなものを食べたいという欲求があるので、健康を維持しつつ、でもある程度食べたいものは食べれるようにするはどうしたらよいかを治療しながらバランスをとっていくのが良いのかなと思います。