②で冷え性の対策について書きましたが、最後にもう一つ効果のある方法をご紹介します。
それは「足湯」です。足湯は一般的によく知られているものですが、これを一つの治療法として行う場合は温度と温度管理、左右差を揃えるということが必要になってきます。この方法は日本における「整体」を創った野口晴哉氏が広めたもので、同氏の著書「整体入門」や「風邪の効用」に記載されているものです。では具体的にどうやるかというと、
1、先にコップ一杯の水を飲む(呼び水=発汗を促す)
2、入浴温度より3度高い温度(43~46度)のお湯にくるぶしが隠れるまでつけ、6分間保つ。差し湯をして温度を保つこと。
3、6分つけたらタオルで拭いて、両方とも赤くなっていればよし。どちらか色が薄い方(白い方)があればその側だけもう2分間つける。(温度を保つこと)
※背中などに汗が出てきたらよく拭くこと。どちらかが色が薄いのは骨盤や足の左右差がある証なので、薄い方をさらに温めることで左右差を揃える。
※給湯器の温度設定ではなく実際に洗面器やバケツに入れたお湯の温度を温度計で正確に測ること。
このやり方は基本的に足の冷えを感じている人はもちろんですが、風邪を引いたとき(特に喉が痛い、咳が出るなど)にやると汗をかいて早く風邪が抜けます。寝る前にやって、冷めないうちに寝るのがベストな方法です。
足の冷えをあまり感じていなくて、肩こりや腰痛、頭痛や頭が重い、胃が痛い、歯が痛い、生理痛がひどいなどの症状として冷えが現れている場合がかなり多いですので、それらの症状がある人はやってみるとよいと思います。決してマイナスにはなりませんから。
冷えの解消は、あらゆる病気の予防にもつながりますし、何よりお金もかからずこれほどの効果のあるものをやらない手はないと思います。慢性的な症状がある方は根気強く続けることを是非やっていただけたらと思います。